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だれでもできる獣害対策
だれでもできる獣害対策
個人でもできる獣害対策について紹介します。
被害を受けている作物や集落に現れる鳥獣の種類によって個別の対応は異なりますが、まずはできることからはじめてみましょう。鳥獣対策の有名な先生の言葉に「シカが1万頭いようが2万頭いようが、冬場に100頭分のエサしかなければその地域では100頭しか生きていけない」という言葉があります。よく考えてみると知らず知らずの間に私たちが野生鳥獣にエサを与えている場合があります。これらをなくすことでシカにエサを与えず、また、集落に野生鳥獣を近づけないことができます。
- 稲刈り後に再生するヒコバエも、シカやイノシシの秋から冬にかけての貴重なエサとなります。電気柵を外さずに設置したままにしておくか、耕転してヒコバエが生えないようにしましょう。 ただし、耕転時期が早すぎると、耕転後に雑草が生えてきて、それがシカやイノシシのエサになります。理想としては、稲刈り後と12月に入ってからの2度耕転を行うと雑草も生えにくくなります。どうしても一度しか耕転できない場合は、稲刈り後の耕転を重視してください。
- 野菜やイモなど、収穫残渣、野菜くずを畑の外に捨てていませんか?これらは人間にとってはゴミでも、野生鳥獣にとってはごちそうです。 また、畑の防護柵のすぐ外に捨てるということは、そんな近くまで野生鳥獣を自らおびき寄せているということです。地面に埋めるなどの対策を行いましょう。
- 手入れされていない果樹が家の周りや山裾にありませんか?熟して落ちた柿などの果樹も様々な鳥獣のエサとなります。必要な果樹は剪定や収穫を適切に行い、必要のない果樹は伐採しましょう。