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相生湾が環境省「自然共生サイト」に認定されました
「相生湾」が環境省「自然共生サイト」として認定されました
この度、相生湾が環境省が推進する「自然共生サイト」として、令和6年3月18日に認定されましたのでお知らせいたします。
写真:自然共生サイト認定証
自然共生サイトとは
2022 年12 月にモントリオールで開催された第15 回生物多様性条約締約国会議(第二部)において、生物多様性保全の新たな世界目標である「昆明・モントリオール生物多様性枠組み」が採択され、「2030 年までに、陸地と海域のそれぞれ30%以上を健全な生態系として効果的に保全する目標(30by30 目標)」が盛り込まれたところである。
我が国において、30by30 目標達成のためには、保護地域の拡充に加え、「保護地域以外の生物多様性保全に資する区域( OECM: other effective area-based conservation measures)」を設定することが重要であるとされ、環境省では「民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域」を「自然共生サイト」として認定しています。
また、 認定区域は、保護地域との重複を除き、「OECM」として国際データベースに登録されます。
【自然共生サイトとなる対象】
生物多様性の価値を有し、事業者、民間団体・個人、地方公共団体による様々な取組によって、(本来の目的に関わらず)生物多様性の保全が図られている区域
相生湾の認定・申請内容について
本市および市民団体である「相生湾自然再生学習会議」、「あいおいカニカニブラザーズ」の3者で令和5年度後期の「自然共生サイト」の募集に申請し、この度認定となりました。
【申請名】
海岸生物の王国 ”相生湾”
【申請者】
兵庫県相生市、相生湾自然再生学習会議、あいおいカニカニブラザーズ
【サイト概要】
相生湾は瀬戸内海に面し、一部が瀬戸内海国立公園に指定されており、湾沖には無人島がある。湾は南北に深く入組むリアス海岸で、山地が海岸域にまで迫っており、おだやかな海上では牡蠣養殖が行われている。
海岸線は、岬状に張り出した湾口部は磯、礫浜で構成され、その後、湾奥へ進むにつれ、漁港、工場地帯も存在するものの礫浜、砂浜や干潟など、貴重な自然海岸が残っており、その結果、海岸域に生息する貴重で多種多様な生物が生息している。
相生湾のほぼ全域は、環境省により「生物多様性の観点から重要度の高い海域(沿岸域)」に選定されている。相生市、相生湾自然再生学習会議、あいおいカニカニブラザーズは、相生湾のうち18haの「海岸生物の王国“相生湾”」において、沿岸部12 箇所でアマモの移植や生物調査などの活動を行っている。
【認定理由】
相生湾を自然豊かな里海として蘇らせるため、地元の自治体、市民団体や子供達をはじめ様々な関係者が連携し、塩生植物の保護、海岸や河口の漂着物回収等の環境保全活動に精力的に取り組んでおり、その結果、豊かな自然環境が再生され、希少な動植物が生息する優れた生物多様性の価値を有するサイトとなっていることが評価され、審査委員会において認定相当とされた。
【認定式の様子】
写真:認定証授与式(左から【環境省】西野様、関根様、【あいおいカニカニブラザーズ】大角一尋様、涼斗様、【相生湾自然再生学習会議】松村様、山本様、【相生市】谷口市長)
【詳細】
「海岸生物の王国”相生湾”」サイト内容 [PDFファイル/1.42MB]
「自然共生サイト」認定証 [その他のファイル/2.42MB]
今後について
引き続き、市民団体と連携し、また新たな支援者を募りながら「相生湾」という美しい海や生き物の住処を、継続して保全してまいります。
その他関連情報
【環境省自然共生サイト】
https://policies.env.go.jp/nature/biodiversity/30by30alliance/<外部リンク>
【環境省:自然共生サイト認定サイト一覧】
https://policies.env.go.jp/nature/biodiversity/30by30alliance/kyousei/nintei/index.html<外部リンク>
【環境省:伊藤大臣記者会見録】
https://www.env.go.jp/annai/kaiken/kaiken_00190.html<外部リンク>
(質疑応答の際、相生湾の申請についてコメントされております。)
【サンテレビ:認定証授与式の様子】
https://www.youtube.com/watch?v=PdYrBEAgjQ0<外部リンク>