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60周年記念式典の前に、友好都市 長崎市からもらった長崎の鐘の除幕式を市役所の前で行った。長崎から”幸せを呼ぶ”という「雨」をもってこられたのか、日頃の精進の悪い人がいたのか、一番激しい雨の中でだった。長崎の犬束助役さんと鐘を鳴らしながら、心の故郷長崎を偲び、戦争の悲惨さ、命の尊さ、平和の大切さを世界に向けて長崎市と共に訴えていきたいと思った。
その後、記念式典を挙行した。私は式辞の中で先端科学技術都市を目指し、新生「相生市」を力強くつくっていきたいと述べさせていただいた。西播磨県民局黒田局長も、井戸知事のメッセージとして、相生市の発展に「県といたしましても、できる限りのお力添えをさせていただき・・・」と言ってくれました。私はこの言葉を死ぬまで忘れない。今、わが国はすべての分野で、造船業もしかり、金融、鉄鋼あらゆる分野で統合し、その基盤を強くして世界と競争し、負けないような改革をしているとき、地方自治体だけが旧態依然の状態であっては生き残れないという思いで、私は、先日”西播磨市”構想を発表した。これが実現すれば、相生市としては、この60周年が最後の年になるかもしれない。そういうことを考えると、式典が終わってから、みなさんと一杯やって、お土産として三段重ねの折詰をお渡しすればよかったなあと一瞬思った。
夜、仲間と近くのスナックで、カラオケで長崎シリーズを歌いまくった。
「今夜は離さない」を歌っていた人もいた。ここだけのはなし。
2002年10月4日 相生市長 谷口 芳紀