新型コロナウイルス ハザードマップ 住民票 ペーロン祭 牡蠣 子育て 移住定住
本文
3月の始めに、岡山県瀬戸内市にある「国立療養所長島愛生園」に行ってきました。
ここは、ハンセン病の日本初の国立療養所であり、全国13か所のうち一番最初にできたところだ。当日は、藤田園長(写真右)自らご教授いただき、園内も案内していただいた。
歴史というものは輝かしいものがある以上に暗く悲しいものがある。この病気は、60数年前から完全に治癒する病気にも関わらず、今だに偏見・差別には根深いものがあるという。
この療養所ができた当時は、有効な治療法がなかったため、国の政策として隔離が行われた。この政策には、激しい賛否両論があったであろう。
80年以上も人間としての扱いをされなかった人たちのことを想うと胸が痛む。でも、このような差別・偏見はそう簡単にはなくならないのも事実。まずは個人個人が目をそむけずに、接していくことから始めねばならないだろう。ボクもいろんなところで挨拶など話す機会が多くあるから、藤田園長にお聞かせいただいた話をして、みんなに知ってもらうことで少しでもお役に立てればと思う。
(追伸)今日から新年度。もう一度、自分に「喝」を入れ直し、一歩一歩、人権尊重に満ち溢れたふるさと相生のため、がんばるぞ。
ここだけのはなし
2009年4月1日 相生市長 谷口芳紀